東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
変異理論を用いた社会言語学 (variationist sociolinguistics)。特に、方言接触・言語接触によってもたらされる言語変容の過程と帰結、それに関わる要因・メカニズムに関心があり、主として1997年より多言語社会パラオで調査研究を行っている。
かつて日本人移住地が設けられた旧植民地パラオや日系人が根付いた中南米諸国における日本語の方言接触、新方言形成、コイネー化、方言習得、方言消滅に関わる諸要因および言語学的変容の過程とその帰結を調査考察している。
また、言語接触に関わる諸現象にも関心があり、パラオや日系メキシコ人コミュニティーにおける言語の維持とシフト、パラオ語に溶け込んだ借用語の変遷、パラオ英語の形成と変化、国内に散在する中南米からの日系移民コミュニティーにおける言語変容とそれに関わる言語内的・社会的諸要因なども考察している。
その他、帰国児童やインターナショナルスクールに通う児童・生徒の言語発達やバイリンガル話者の独創的な言語使用、それらをめぐる諸要因に関する研究も進めていきたいと考えている。
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