東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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逆井聡人/SAKASAI Akito(准教授)

ウェブサイト

  • https://researchmap.jp/akitosakasai
  • 専門分野

    日本の近現代文学、近年では1930年代から1950年代に書かれた小説や詩作品を対象として研究しています。この時期の日本の帝国主義がもたらした影響とそれへの人々の抵抗を文学表現から読み解いていくことを主眼としています。特に植民地期の朝鮮を描いた作品や、日本から「解放」以後の在日朝鮮人文学を題材にすることが多いです。また、その時期の文化の総体を把握するために、映画や思想、メディア言説等も検討しています。こうした専門からの派生として、最近の小説や映画などを批評することもあります。最新の研究状況についてはこちらをご参照ください。

    業績

    著書

    • 사카사이 아키토 ‘잿더미’전후공간론,박광현외 옮김,이숲,2020年(単著)
    • 『〈焼跡〉の戦後空間論』, 青弓社, 2018年(単著)
    • 金ヨンロン・尾崎名津子・十重田裕一編『「言論統制」の近代を問いなおす:検閲が文学と出版にもたらしたもの』, 花鳥社,2019年
    • 橋本健二・初田香成編『盛り場はヤミ市から生まれた』, 青弓社, 2013年(増補版, 2016年)

    論文(抜粋)

    • 「<ポスト・ヒューマン>から抵抗の現場を構想する─許南麒「火縄銃のうた」を例に─」『日本學報』(『일본학보』)한국일본학회,제125권,2020年11月
    • 「ミンジン・リー『パチンコ』(原著) : 構造的差別との闘いと翻訳の時差について : 在日・コロナ・#BLM」『現代思想』48巻11号2020年9月
    • 田口麻奈・逆井聡人「IOM同盟を中心とする街頭ハガキ展、詩歌原稿展および姫路原爆展をめぐる資料の整理と検証」『都留文科大学大学院紀要』,第24集, 2020年3月
    • 「抵抗のヒロイズムとリベラルの空回り―『新聞記者』、『主戦場』を通して考える日本の言論状況」, 『現代思想』, 2019年10月
    • 「考現学と帝国主義――今和次郎の視線について」, 『現代思想』, 2019年7月
    • ‘Fight for the Right to Live: Kim Tal-su’s Novels and ‘Third Country National’ Discourse,’ Literary Intervention and Political Culture in South Asia, pp. 58-71, February 2018.

    受賞

  • 平成29年度東京大学学術成果刊行助成(現・東京大学而立賞)
  • 2015年7月 三島海雲記念財団 学術研究奨励金